注文の中にも特殊な注文方法があります
トレールといわれる注文方法です
ここでは複雑そうで意外と簡単なトレール注文について解説していきます
<トレール注文>
これはすでにポジションを持っている時に使う注文です
保有しているポジションの決済をどこでしようか迷う時などに使います
トレール注文の場合、通常の注文とは違い
レートを入力するのではなく折り返して来た時の許容値幅を入力して注文します
例えば買った時は上がる動きから折り返して逆行してきた時の幅を入力します
また、売った時は下がる動きから折り返して上がって来た時の許容の幅を入力して注文です
許容幅とは「ここまで折り返して来たらもっと利益が減ってしまうかもしれないから決済したい」という幅のことです
ユーロと円の通貨ペアで120円でユーロを買ったと仮定して説明します
例えばトレール幅を30pipsに設定します
ユーロ円が思惑通りどんどん上がって来ました
↓↓↓
120円80銭まで上昇したあと少し下がってきました
↓↓↓
上昇から30銭折り返してきたところの120円50銭で決済されました
このようにトレールとはレートの上昇(または下落)に付いて行き
折り返した時の許容幅をあらかじめ決めて注文する方法なのです
トレール幅を間違えるとマイナス決済されてしまうこともあります
例えばトレール幅を100pipsに設定すると上記の場合だと120円80銭まで上昇し
100pips下がったところで決済されてしまうのでマイナス20pipsとなってしまうのです
相場のトレンドの強弱を把握し、欲張り過ぎないレートでのトレール幅で注文する事をお薦めしますが
あまり幅を持たせなさ過ぎると、逆に沢山取れていたはずなのに全然取れなかったりします
相場は10pips程度の上下ならいつでもしますので、トレール幅が10pips程度では利益が乗らないので注意して下さい
このように
トレール注文はどこで決済したらいいかを考えずに相場の動きに付いていくので
トレンドの強い時など利益をどんどん伸ばしたい時に使います
逆にレンジ相場でこれを使う時は利幅が取りにくい場合がありますので
動きが明らかに一方方向に動きそうな時だけに使うと良いでしょう