「トレンド」という言葉は普段の生活にもよく出てきますよね
いまのトレンドはボーダー柄だよね~とか、今は丈の長いアウターがトレンドだよね~
というような会話、けっこう耳にしますよね
ではトレンドとは一体なにか?
それは大勢が意識している傾向なのです
FXでいう「トレンド」もまったくその通りなのです
相場では、いま上向きに関心があるのかそれとも下向きに関心を示しているのかという大勢の心理を掴むことが重要なのです
大勢が上方向に関心を持っているのに自分ひとりだけ下方向に関心を持っても意味がありません
というか負けます
大勢の心理が働いている方向に一緒に向くことが出来なければ相場ではなかなか勝てないのです
世界中のお金が動いているのに10万円や100万円で逆方向に立ち向かうのは無理があるからです
それでも時にトレンドとは違う動きを見せることもあります
なのでトレンドがわかったからといって100%勝てるとは限りません
でも「トレンド」を知って少なくともリスクを小さくすることは出来ます
仮に今ドルと円の通貨ペアのトレンドが上方向だとしましょう
この場合の戦略としては<安くなったら買う>です
もし逆らって上がっているのに売りから入った場合、売ったレートよりも上がってしまうリスクの方が大きいのです
なぜなら大勢の関心が「どれぐらい高く上がるだろうか」という事に傾いているので、その大勢はどんどん買いで参入してくる可能性が高いからです
大勢の力に刃向かうのは無謀です
この場合は買いでついていく方がリスクは少ないのです
多少逆行されてもトレンドが強い場合はほとんど言っていいほどレートが戻って来るからです
逆にも言えることで
大勢がどこまで下がるかに関心を持っているところに
「お!昨日より安いから買おう!」と値ごろ感で買うと、ますます下がるというリスクの方が大きいのです
この場合は売りでついていく方がリスクが少ないのです
トレンドが強い場合、たとえ一瞬上がったとしても最後には下方向に戻っていくのがほとんどだからです
ではどうやってトレンドを知るのか
一番わかりやすいのがチャートを見る事なのです
チャートの見方については別の章で解説しますが、チャートは大勢の心理をそのまま反映しているのです
これを見ずに適当に取引をすることは絶対あってはなりません
また、世界情勢や要人の発言などからもトレンドが変わったりトレンドが強くなったりします
ニュースなどはマメにチェックすると良いでしょう
急に上がったり下がったりしたときは何かニュースがあったのかどうかをなるべくタイムリーに調べると、そのトレンドが長く続きそうなのか
それとも短期の突発的なもので終わるのかを知る材料にもなるでしょう
流れに置いていかれないようにチャートやニュースから「トレンド」を知り、リスクの少ない取引を心がけましょう
また、ちらほらと書きましたが「トレンド」には強弱もあります
強い時は一方方向に大きく動きますが、弱い時は大勢が気迷い、ある程度の範囲で上下を繰り返します
そういう相場を「レンジ相場」といいます
ある程度の範囲で上下に動く様が、箱の中に閉じ込められたような動きに見えるので「ボックス相場」とも呼ばれます
この場合はその「ある程度の範囲」を上に抜けるか下に抜けるかを見極めて相場に臨みます
抜けないあいだはその上限または下限を背に上がったら売り下がったら買うという形で取引をするのが基本です
チャートをよく見ているとレンジなのかそうでないのかが把握できます
いつかはどちらかの方に抜けますので抜けたら素直にその方向についていきましょう
また、トレンドと勘違いされがちなのが
昨日まではグイグイ上がってたのに今日は下がって来てるな~という時です
世界中にポジションを持った人達がいたらいつかは利益を確定させますよね
たとえそれがまだ上がると思われていたとしても企業や国の事情、需要などで売られてしまうこともあるのです
例えば日本の輸出企業が、海外に輸出した際に海外で得た利益を日本円に替えて給料を払ったりなど
どうしても売らなければならない事情があるのです
そういう需要などで下がってきたのをトレンドと勘違いしてしまう方が初心者には多いのです
何のニュースも出てないのに上下した場合はあわてて勘違いしないように気をつけましょう