株や外貨預金などは取引するのに手数料がかかります
外貨預金を例にあげると
アメリカのドルを外貨預金すると1ドルにつき2円前後の手数料がかかるのが一般的です
たとえば1万ドルを100万円で購入した場合、約2万円前後の手数料がかかってしまうのです
買った時より2円上がってやっとプラマイ0、利益になるのは2円以上あがってからということになりますね
FXの場合、ほとんどの業者に手数料という名目がありません
では業者はどのようにして利益を上げているのか
ニュースなどで「今日の東京外国為替市場、円相場は1ドル101円05銭から101円15銭で取引されています」
なんていうフレーズを聞いたことありませんか?
「ドル101円05銭から101円15銭」
どうして10銭も開きがあるの?なんて疑問に思いながら聞き流していた方もいると思います
為替には「売り値」と「買い値」の2つが存在します
「ドル101円05銭から101円15銭」
ここでいう売り値は101円05銭
買い値は101円15銭
売り値というのはドルと円の通貨ペアでいうと
新規で円を買うレート、または買っていたドルを手放すレートです
逆に買い値というのは
新規でドルを買うレート、または買っていた円を手放しドルを買い戻すレートです
(※ここは初心者にはややこしい部分なので別の章でも詳しく解説します)
ちなみに為替では売り値を「Bid」買い値を「ASk」と呼びます
この売り値と買い値の差のことを「スプレッド」と言います
ボウリングでピンとピンが離れて残ってしまった状態をスプリットと言いますよね
言葉も似ていますし、あんな感じで「あいだが開いている」と覚えるとわかりやすいかもしれません
このスプレッドはFX業者によってけっこう違います
なぜならこの売り値と買い値の差が業者の手数料だからなのです
スプレッドは大まかに2種類に分けられます
1つは「米ドル/円0.7銭~」などと表示が曖昧になっている「変動スプレッド」
もう1つは「米ドル/円1.0銭原則固定」などと表示されている「固定スプレッド」です。
変動スプレッドの長所は安いということ
短所は変動差が大きいこと
ようするにその時々で手数料が変わってしまうのです
それに対して固定スプレッドは多少高めですが基本的には一定ですので手数料も一定ということになります
スプレッドが固定されている方が取引しやすいのでなるべくスプレッド固定の業者を選ぶ方が良いでしょう
スプレッド固定の場合でも注意しなければならないことがあります
重要な指標や金融政策などが発表されたり過度な天災や戦争などが勃発的に起きた場合など
相場が混乱してしまう場面では固定でもスプレッドが開いてしまうことがあります
荒い値動きのときの取引には十分注意が必要です
重要な指標や金融政策など相場が荒れやすい場面については別の章でも詳しく説明します