FXには両建てという方法があります
両建てというのは同じ通貨ペアでの取引で「売り」と「買い」の両方のポジションを持つという事です
この両建て、少し矛盾していますよね
例えば買いのポジションを持ったのにもかかわらず、売りのポジションも持つ必要があるのでしょうか
どういう場面で使われるのかというと一般的には自分の持ったポジションから逆に動いてしまった場合に
ヘッジとして使われる事が多いです
損切りの章で説明していますが、本来はストップを置いての取引なので逆行されても慌てる事がないのですが
ストップを置かないで取引していた場合逆行されて損切り出来なかった人が苦肉の策で両建てをして
これ以上の含み損が生まれないようにするためによく使われます
これは確かに損切りをする勇気のない時に含み損が増え行くのを見ているよりは精神衛生上悪くはないのでしょうけれど
間違った取引方法と言えますのであまり推奨は出来ません
両建てした後、どこで両方決済すればいいのか初心者には難しいからです
両建てをするくらいならば、やはり勇気を持って損切りをし、逆行した方向にポジションを持ち直すというのが賢明です
ただ、両建てが全て悪いわけでもありません
相場に慣れてくるとトレンドの方向が上なのか下なのか、それともレンジなのかが掴めるようになります
トレンドがなくレンジ相場になった時にはこの両建てでうまく利益を上げる方法もあるのです
ここにひとつ取引のワザを書きます
ドル円やユーロ円などの通貨ペアなどで使える取引方法です
朝の始まり値の時間に成り行きで「買いと「売り」の両建てでポジションを取ります
そのあとすぐOCOで利益確定の注文と損切りの注文を同時に入れます
利幅はそれぞれ5銭から多くても10銭あたりが望ましいです
損切りポイントはサポートとレジスタンスをしっかり見て決めます
なぜ始まり値なのかというと、毎日のチャートを見るとわかるのですが朝の相場の多くはこの始まり値を基準に上下する事が多いので
この始まり値が一番タイミング良く入れるポイントだからです
相場がある程度動きだしてからだと一方的な動きをする事も多くなってしまうのでエントリータイミングが取りにくいのです
相場が片方に大きく傾くような強いトレンド時以外ならものの数分から数時間程度で利益が確定されます
但し注意点がいくつかあり、万全といえる方法ではありませんので気を付けて下さい
この方法損は切り幅が狭いとすぐストップロスに引っ掛かってしまう可能性があるので
ストップは直近のレンジ幅を見ながら広めに取らなければなりません
資金に余裕のある方向けです
また前日の米株価の変動が激しかった時や重大なニュースがあった時などは一方方向に動きやすいので注意が必要です
慣れないうちはデモ口座で試してみると良いでしょう
また口座によっては両建てが禁止されている口座もありますのでご自分の口座を確かめてみて下さい